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黒字なのに倒産

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33歳ながら、税務・会計の世界に入って10年です。

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黒字なのに倒産!?(2004.10.6



(1)収入と収益の違い

 「黒字倒産」という言葉、聞いたことがある方も多いと思います。
 黒字倒産というときの黒字とは、損益計算書上で利益を出していることを言います。

 ではなぜ、利益が出ているにもかかわらず倒産してしまうのでしょうか?

 「利益」は・・・収益−費用 で計算しますが、
 「資金」は・・・収入−支出 で計算されます。
 
 もし、収益=収入 費用=支出 であれば、利益と資金は一致するのですが、一般の企業では収益と収入は一致しませんし、また、費用と支出も一致しないのです。

 黒字倒産の一つの原因は、売上や仕入、経費の計上時期と実際にお金が出たり入ったりする時期が異なっていることにあります。

 例えば「売上」についていうと、売上代金を全く回収していなくても、損益計算書には、売上が計上されます。

 相手先に「お金はあとでいいよ」などと言って、代金を全く回収せずに売上をどんどん計上していくと結果、お金は少しも増えてないのに税金計算上は、利益が出る、ということが起こりうるのです。

 むしろ、仕入代金や経費の支払は、期日にしなければなりませんので、利益が増えていっても、お金はどんどん減っていくわけですね。


(2)黒字倒産

 当期の仕入が\50、その売上が\100だとすると利益が\50出ます。利益に対して税金がかかりますから、売上代金が未回収で、手元に現金がなくても、決算日から2ヶ月後には、税金を払わなければなりません。

 未収金があっても集金しなければ、現金がないわけですから、仕入先への支払も滞り、手形を切っている場合には、結局不渡りになって倒産という結果になってしまいます。

 このように利益が出ているからといって、安心してはいられません。
 
 会社は赤字だから、倒産するわけではないし、黒字だから、倒産しないわけでもありません。利益が出ていても資金繰りがうまくいかなければ、倒産してしまうこともあるのです。


(3)資金繰りの重要性

 ここで、大切になるのが資金計画です。
 
 お金が必要になる時期と額を把握し、いつ・どこから・どのように資金を調達するかを事前に計画・管理しておくことによって「資金が足りない」という状況を未然に防ぐ必要があります。

 会社は常に、資金繰りに対して気を配り、先々の資金状況を見通しておくことが必要であり、重要になります。
 
 そこで、資金繰表を作成することをおすすめします。

一ヶ月の資金繰表の基本的な形は
    前月繰越高+当月収入−当月支出(+資金調達)=翌月繰越
です。
 
 「収入」というのは現金売上や未収金の回収が考えられます。
 月中どのへんで回収があり、手形が落ちるかが資金繰りを考える際、大事な問題になります。
 
 「支出」というのは仕入に対する支払、人件費、その他諸経費等です。また、借入金の返済額も含まれますのでお忘れなく。

 「資金調達」は、今後を考えて資金の調達が必要と思われたときに絡んできます。借入金で調達する場合、どのくらいの金額を借りるのか、返済及び利息など、よく考えることが最も重要になります。
 
 このように一ヶ月だけではなく、半年・1年と先々の計画をしていけば、支払う直前になって「お金が足りない」なんてことが、なくなります。

 具体的な資金繰表の作成方法については、当事務所まで、おたずねください。

(Y.C)


 

※内容につきましては、記載日現在の法令に基づき、一般的な条件設定のもとに、説明を簡略しております。実際の申告の際は、自身の状況をきちんと確認して申告する必要があります。